総つげ製の阿弥陀如来立像です。
このお姿のように、舟型光背に後光が付属している形態は、通常、浄土真宗本願寺派(西本願寺)の場合に用いられます。
中国製。昔は中国製仏像は仕上がり具合がいまひとつでしたが、経験を重ねた結果、価格と仕上がり具合のバランスで国産品では太刀打ち困難な水準になっています。
素材の柘植の木は木目も細かく木肌の色も安定していますので仏像によく用いられています。
この仏像では仏身の衣の部分に金泥書き入りです。
写真の仏像そのものをお届けいたします。
(折悪しく店頭で売り切れた場合はご容赦ください。)
全高 |
台幅 |
奥行き |
光背幅(後光先端) |
仏身本体高さ(眉間まで) |
約25cm |
約10cm |
約8.7cm |
約9cm |
約12cm |
阿弥陀如来はいろいろな宗派で祭られ、その姿もいろいろに分かれます。
座像と立像の両方ともによく祭られます。
一般的によく祭られるケースとしましては、
天台宗 |
座像の阿弥陀如来 |
浄土宗・時宗 |
立像の阿弥陀如来のうち、後背が舟型で、後光の無い姿 |
浄土真宗(東) |
立像の阿弥陀如来のうち、舟型後背が無く、後光のみがある姿 |
浄土真宗(西) |
立像の阿弥陀如来のうち、後背が舟型で、後光もある姿 |
というのが、一応の目安ですが、浄土宗で座像の阿弥陀如来を祭る場合もありますので絶対的な分類ではありません。
また、天台宗の場合、一般の在家様としては座像の阿弥陀如来をご本尊にする場合が最も多いとは言うものの、
比叡山自体が薬師如来が本尊であることからも推察できますように、あらゆる仏様を本尊にする可能性があります。